原著者: | Guido van Rossum |
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原文: | http://neopythonic.blogspot.com/2008/12/in-cloud-or-not.html |
原文公開日: | MONDAY, DECEMBER 8, 2008 |
クラウドをとても好きな人がいる。ここでいうクラウドというのは、Google AppEngineやAmazon EC2, MicrosoftのAzureのようなクラウドコンピューティングのことである。一方、クラウドが嫌いな人もいる。これを嫌うような人は、ロックインや、APIの独占なども嫌う傾向がある。(両方の姿勢の例を提示したいと考えているが、ちょうど今は時間がないので勘弁してほしい。情報を集めるのは簡単だから:-)
新しい分野かどうかはさておき、これらの意見の相違が、持ち家に対する意見の相違と同じではないか、と心配になる。「借りる」ということを嫌う家族がいたり、家主との係争を引き合いに出したり、近所の人がうるさかったり、終わることのないメンテナンス(屋根、フェンス、暖炉、バスルーム、キッチンなどきりがない)があったり。私自身は中間であるが、過去には良い家主に会うことが出来たり、最近の自分自身の家のメンテナンスの努力・コストがいやになりつつも、独立していることを楽しんでもいる。
明らかに、クラウドコンピューティングはこの借家に近い。伝統的なデーターセンターの所有権が家の所有権となっているのである(建造するコストを無視して、所有することなしに利益を上げることを考えてみてください:-) アナロジーを使い、大家ができるビジネスの方法として、クラウドサービスのスタイルの違いの比較を行う人もいるだろう。例えば、Google App Engineはカーペットも家具もサービスの一部として含まれるが、食事の配達はオプションである。Amazon EC2はやりたいことが自由にできるコンクリートがむき出しの部屋を貸し出すのに近い。どちらにも市場はある。
このクラウドの課題に関して、好き/嫌いという論争は止むことがないと考えるべきである。クラウドを嫌っている人を好きになるようにと説得することはない。しかし、自分のサーバを所有したくないと考えている家主に対するビジネスはたくさんあるのである。我々はクラウド嫌いの人と一緒に仕事してがっかりするのはやめて、そのような人たちに喜んでもらうことをしたほうが良いだろう。
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